写真展GATE

これまで私は、写真と言うものはカメラのファインダーをのぞいてシャッターを押して現像するだけという、絵画や造形作品に比べ工程が限られたもので、写真という表現は主体性が薄く、作品ジャンルとしては「自分らしい作品を制作すること」が難しいものになりがちだと思い込んでいました。
しかし、改めて写真を表現に選択した作家の方々の話を聞くと、アングルや薬品などによる色味や濃淡の調節、主観と客観の考え方など、ものの本当の姿に迫ることのできる表現方法であることに気づきました。写真作家の展覧会(ギャラリーといっても良い)に展示するための作品制作のスタンスは他の美術作家とはなんら変わりが無いことに気づかされたのです。

様々な方向性から作品表現に向き合う作家と接していくうちに、写真展を開催してみたいと思うようになりました。
どのような展覧会を開催すべきだろうと考えを巡らせていく中で、これまで出会ってきた写真作家のことを思い返し、今回は私自身が特に「個性的」だと感じた
アプローチの異なる4人による展覧会を開催しようと決めました。
タイトルの「GATE」には「門」と言う意味があります。
「門」は入り口であります。
どんなものでもただ外観を眺めるだけでは、全体像や内面までは分かりません。「門」をくぐることで初めて対象の本質が見えてくるのです。
この写真展が、写真を芸術作品として捉えることの面白さに気づく入り口となるように。
そして、名古屋由来の写真作家によるアートとしての写真展の導入口になるように、このタイトルとしました。

来場者は200名を超え、非常に好評な展覧会となりました。
4名の写真作家がそれぞれに個性を発揮し、名古屋ではあまり類を見ない写真のグループ展として成功を収めることができたと思います。









